逆もまた真なり

自分はアスパラが生産の主体であるが、アスパラ生産者ばかりと農業の話をしていても大体行き着く先と、行き詰るところは決まっている。
これは、農業者と農業の話をしていても大雑把にくくってしまうと同様。

一方、農業と全く関係のない職種の方と話していると、農業者では全く思いもつかない発想から経営を観察したり、とんでもない発想がでるもんだなあと感じることが多々あるが、実はそれはその業界では当たり前の事だというのもよくある話。つまりは、自分が知らなかっただけの事である。

アスパラは、おそらく野菜の中で最も肥料を必要とし、最も土に対する投資が必要な作物だと思う。
逆に、大根やメロンは最も肥料を必要としない作物の部類に入ると思う。

アスパラの土作りで疑問に思うことがあったが、ある時大根農家と話したときにモヤモヤがスッと晴れて、メロン農家と話していた時に疑問が解けた経験がある。
自然栽培の農家と話していても繋がることがあり、頭の中で全く思いもよらない思考力を手に入れたと感じた。

思考の行き詰まりや限界は、実はそうではなくて、別ルートを客観的視点で検索出来ていないだけの話で、ただの拘りと狭い視野に捉われているだけの話。

生き詰まった時は、案外、全く素人の意見や、或いは対局の考え方が、脳内にイノベーションをもたらすもの。