新陳代謝

今年もプロ野球で引退の話が多く上がっている。

「えーこの選手もう引退?」
と思うような超一流選手たち。

他方で、毎年甲子園を沸かした超一級のルーキーたちがプロの世界に入ってくる。
当然「プロ」の世界は「なかよしごっこ」でおまんま食べれる甘い世界じゃないので
入った数だけ入れ替わる厳しい世界。

しかしこれはどの世界も同じことで、産業としては活性化している証拠で、新陳代謝
いい環境だと思う。
当然ながら、どの世界でもルーキーに負けないで活躍し「プロとしての結果」を
残し続けるだけの努力を継続できるベテランも存在する。

プレイヤーであれば、当然、プレイヤーとしての結果を残し続けることを求められる。
残せなければ、後進に道を譲るのは当然だと思う。

では、プレイヤーとして一線を退くことが、その産業を退くことかといえば
それは違う。プレイヤーとして引退しても今度はコーチや監督といった
コーチングや指導、マネージメント側の仕事があるから。

がしかし、この指導者側に立てる人、コーチになれる人は、プレーヤー時代に
しっかりと「根拠」をもって、人に言われたからや、人まねじゃなく
「自分なりの根拠とやり方」で努力し続けた人だけがなりえる職だと思う。

プレーヤーとして引退しても、この「根拠」や「基礎や基本」を本当に身につけている人、
分かりやすく説明できる人はむしろ、プレーヤーを退いても産業から
引退させてもらえない。若手が次々とこの部分を聞きたくて訪れるから。

1線を引退してもなおバックグラウンドで輝き続ける事こそが「本物」の証なんだろうなと思う。

そういういぶし銀の「本物」は、一見派手さはなく「当たり前」のことを「当たり前に」こなしている
「ように」見える。
だが、「当たり前」に見えるバックグラウンドの計算は
「根拠」の積み重ねがないとできない最も難しいこと。

行き当たりばったりで右に左に流される派手なことは、最も簡単なこと。

引退した後に「次世代」が集まる場所・人が「本物」なんだろうなと考える。