チャレンジする人を応援できる人と足を引っ張る人

自分が就農してもう20年過ぎたが、就農当初から応援して下さった方とは未だに交流が続いているし、当然のことながらお世話になった「義理」がある。 お世話になった方の後継者の息子さんにある時言われたこと。 「僕たちより、押谷さんの方が農業経験長いん…

ドラマが起こらないのは・・

今yuoutubeで、引退したレジェンドたちが語るリアルなプロの現場の話を聞いていると、やっぱり面白いし、まあ、自分の職業でも共通点ばかりだなと感じることは多々あるの。 先日は、ミスタータイガース掛布さんと、先日引退した鳥谷さんの対談。 年…

戦略と選択と

スポーツを経験した人間はすぐに理解できる事だろうと思うが、(スポーツでなくても囲碁でも、将棋でも、経営でも同じだけれども)勝利するには日々の練習はやって当たり前。しかもレベルの高いところで勝利するにはそれだけレベルの高いの日々の練習を「や…

傾向と対策

大学受験をした時に、今でもあるだろうがいわゆる「赤本」という参考書で勉強したもの。赤本は俗称で「傾向と対策」と呼ばれる志望大学の「過去問題」が集められた本である。 この本に乗っているのはあくまで過去問題であって、この本を使って勉強する「目的…

今年もいよいよ・・

北海道の農業は「見た目」では銀世界に覆われて何もしていない「ように」思われている方が多いと思いますが、実は、農産物を生産して出荷している「以外」の時間が農産物の出来、不出来に大きく影響しています。 同業者の人からでさえ「冬の間何してるの?」…

前に進むために必要な2つの能力

コロナの影響で世界中の産業で様々な変化の必要性が迫られて、すぐに対応して変化した産業と変化できずに出遅れた産業で明暗の差が分かれてきた・・。 どんな産業も共通項だけれど、自分が現在身を置く「農業」という産業でいうと・・。 栽培技術書や、肥料…

農業の世界も就職面接の時代

就職面接を受けて無事企業採用が決まり、その後に人事部の採用担当の人と話したことがあるが、その時にこういうことを言っていたことを思い出す。 「うちが欲しい人材は、他の企業も欲しいはず。だから、大抵、合格する人間は複数社合格するはずなんよ」と。…

小さな芽を見逃さないこと

寄らば大樹の陰ということわざがあるが、まああんまりいい意味で使われる事が無い。 植物も同様、陰で育つとひょりょひょりょで弱弱しく、根張りも少なく育つ。 こういう流れに乗っかているのは楽だろうけど、俯瞰的に考察するとそれは凄く怖いことだと気づ…

「本当の」先輩から学ぶ

反面教師という言葉があるが、当然のことながら教師があっての反面教師である。 ちゃんと未来を導いてくれるように、目の前の安っぽい答えや金を与えるような人間としかかかわってこないと、後々泣くことになるけれど、それはそこに来て気付いてももう取り返…

「間」と「嗅覚」

仕事が終わって、自分が、唯一ゆっくり何も考えないでいる時間を持てるのは「風呂」で落語や昔のPAPEPOテレビを聞いているとき。 さすがにプロだなと思うことは、何度聞いても面白いこと。古典落語なんかは、話す内容は全く同じなのにも関わらず、その人によ…

答えのない場所でいくら答えを探しても・・

農業を始めて20年以上がたつが、年々産業としてのスピード感が増してくるのと、小さな世界観や歴史観で産業を捉えていてももう限界点を超えてきたなと感じる。 そもそも(農業だけに限らず)が変化してしまうと、あるいはそもそもが最初から間違った方向に進…

壬寅年(みずのえとらどし)

2022年は十干の壬(みずのえ)と十二支の寅の壬寅年にあたるのだそう。 「壬」ははらむ、生まれる、厳冬、沈滞を、「寅」は動く、芽吹く、新しく始めた段階といった意味があるらしい。 合わせると、厳しい冬を乗り越えて、新しく立ち上がり動き出すというこ…

農業という仕事「も」シーズンオフを本当にオフにして過ごすわけがない

よく言われるのが「冬って何してるんですか?」という問いかけです。 一般的にそう見られてるのが「農業」という仕事なんだろうと思います。自分は学生時代に、剣道、野球、アメリカンフットボールとスポーツを経験してきたが、試合で勝つ人間は「練習してい…

最初は「あえて」非効率をとるわけ

最近は農業の世界でも「効率化」とよく耳にするが、同じ「効率化」でも、自分で考えて全部やってみた結果、それが無駄なことだと分かったり、時と場合によって、今やれば更に精度が上がるが、今は省いても後でやれば帳尻が合うなどと判断して順番を入れ替え…

組織や地域が成熟して行くためには・

今は便利になってテレビでもyoutubeが観れるので、球界のレジェンドたちの番組をよく見るようになった。かつての名プレーヤーは、今は現役を引退し指導者になられて後進を育成する立場になっている。そういう人たちが名プレーヤーと呼ばれるようにな…

プランニングとリーダーシップ

アメリカンフットボールを観る人、あるいは興味がない人でも名前だけは知っているかもしれないトムブレイディ。アメリカンフットボールの最高峰、スパーボウルを7回も優勝に導いて5回もMVPを獲得しているレジェンド。 彼は昨年まで所属していた古巣を後にし…

砂の城

群れで行動する心理の根底は「安心感」を得たいからで、安心感を得たいということは「自身で」安心できるだけの行動や環境を作れない裏返し。 それはつまり、行動も、判断も、意見を言うことも、環境を変えてもらうことも「自分じゃない誰か」が「いつか」や…

本当にご飯が食べられるということ

以前、西川きよし師匠にこんな質問があった。 「きよしさん、やすきよの漫才してはってご飯食べらるって思ったのはいつぐらいからですか?」という問いに対して 「ある時ね、タクシー乗ったらね、タクシーの運転手さんにこういう事言われたんですよ。」 「あ…

粋(いき)

粋(いき)とは・・さっぱりした気立てで、垢抜けがし、色気もただよう(特に花柳界の遊びに通じている)こと。そういう感じのする身のこなし、様子。人情の機微(容易には察せられない微妙な事情)に通じ、さばけているさま。 例えば、 落ち度を粋な計らい…

なんで勉強するのか・・?

学生時代に 「なんで基礎解析や確率統計みたいなもん勉強せなあかんねん!こんなもん一生使わんやろ?」とか 「オームの法則も慣性の法則も使わんやろ?」と思っていた。 確かに使わない。が・・ とある学校の先生がこういうことを投稿していた。これを読ん…

農業は生き方だよな・・って

自分は大学を卒業してから就職し、阪神大震災を経験して農業を始めた。 その時に、北海道の農業系の短大に社会人入学して再度勉強した。 短大は、農業系と保育系があり自分は農業系だったが、興味があったし、保育の教授とも交流があったので保育の実習にも…

組織の構築には自立が無いと不可能

野球、アメリカンフットボールと集団スポーツをしてきて学んだことは数知れず、それは前職にも現在の農業にも、そして経営にも大きく活かされている。 恐らく学生時代にアメリカンフットボールの経験が無ければ、今は確実にないだろうなと思う。それぐらいあ…

あたり前を継続できる思考

凡事徹底という言葉がある。 何でもないあたり前のことを「徹底的に」行う事という意味。 何でもないことをやることは簡単だけど、それを徹底的にやることは難しい。 まさに、言うは易し行うは難しとはこのことだが、ここがまさに思考分岐点。 難しいから「…

スーパーボウルと農業の現場と・

もはやこの言葉がふさわしいのか・・ 物事を新たに生み出す人や、新たな時代を切り拓く人はいつの時代も必ず存在する。「今まで」や「みんなと一緒」という言葉を一生使って生きる人とそもそもの生き方が違う。43歳であのスーパーボウルで7回の優勝を手に…

成長分岐点

様々な分野の、様々な世代の、様々な思考の人たちと話すことで自分の思考や方向性が明確になるというのはよくあること。 だがこれは、「様々な分野」「様々な世代」「様々な思考」と触れるという経験をもった人にしかわからないことだし、それによってなぜ?…

組織形成と地域論と集団スポーツの共通項

最近はYOUTUBEに参加する人が多くなってきてよく見ている。 興味があってよく見ているのは、元プロ野球選手しかも超がつくほどの一流選手たちの 打撃論やチーム作りや選手育成の話。 少し前までこんなことを聞ける機会なんて全くなかった。 興味深い…

正直言うと・・・

今年も1月が終わりました・・とか、今年もあと1週間になりましたとか・・ 言ってきたけれど、実は・・ そんなこと思ったことは全くないわけで(笑) 毎年、紅白歌合戦とか格闘技やBOXINGとかがあるので「あ、もう大みそかか・」 とか思ってしまうし、…

なんとかしてくれよ・・って

少し前に女性のコンサル業務をされている方とお話しした時に言っていたこと。 「よくね、なんとかしてくれ!って相談あるんですけど・・」って・・。 これを聞いたときに 「それおかしくない?何とかするのは経営者の方であって、こうしたいんだけど何が違う…

プロとアマの明確な違い

プロとアマチュアには明確な違いが存在するのはあたり前のこと。 プロはその「仕事の成果」で飯を喰っているのに対して アマは「仕事の成果」で飯を喰っているわけじゃない。 ということは、「出た成果」の良し悪しによって食える飯の量や質が変わるのはあた…

努力と根性と計画性のなさと

若いうちにいわゆる「一流の世界」の人と接する経験があるのとないのでは、その後の自分に与える「人生観」が全く違うんだろうなと感じる。 自分は幸運なことに金メダリストと同じグラウンドで練習する姿を毎日見たり、日本一になる集団、プロのスポーツ選手…