農業の世界も就職面接の時代

就職面接を受けて無事企業採用が決まり、その後に人事部の採用担当の人と話したことがあるが、その時にこういうことを言っていたことを思い出す。

「うちが欲しい人材は、他の企業も欲しいはず。だから、大抵、合格する人間は複数社合格するはずなんよ」と。

その後に、採用する人間の基準って何かを聞いたところ

「この会社に入って何をしたいのか?が明確な人間」

「後は、うちは、学生時代に何かに目標をもって取り組んだ経験のある人間やな。そういう人間は目標を設定して、過程を構築してっていう計画的に物事を思考できる人間が多いからな。」

「あと、そいう人間は上手く行かないってことを既に知っているやろ」

これってどんな仕事にも共通点で、それぞれの特殊な事情で多少の差異はあれど、基本的な部分は同じなんだろう。

就職試験においても、「誰かが作った」マニュアル本みたいなやつが確かあった・w

けど、あんなものは全然見る気もしなかったし、当然そんなものは面接官も知っているので、金太郎飴みたいな答えはむしろ悪印象なのはあたり前w

学生から社会人になるときに既に

「お前の頭で考えろよ!」と「お前の言葉で説明せーよ!」は至極当然。

で、自分の頭で考えるという事や、自分の言葉で説明するというあたり前を、当たり前だと考えられる人は、言葉も感覚も「自分なりの」判断基準や感覚を得るためにたくさんのトライ&エラーを積み重ねてきた人。

そして、エラーを起こしたときにちゃんとその原因を追究して、その場だけを繕うんじゃなくて、根本的なところからその要因を除去して修正して行く。

その場だけを修正しても、いずれまたボキッと折れる場所は同じ。社会人になって、おんなじことをおんなじ原因で何回も繰り返しているとやがて「不必要な人」になってしまう。

「自分にはこういうことができます」ということと、

「それは知らないので勉強します」は、社会を生き抜く上で必要。

地域社会という「柱」が、人口の減少によってどんどん痩せてゆくと「I」型発想では自立できないので、他と繋がる「H」型発想でないと安定しない。ただ、「H」型発想に転換できたとしても、「組む」だけの特徴や、特異性、優位性がないと相手方は組んでくれない。つまり選ばれない。

農業の世界も「就職面接」をいつも求めらる時代に入ってるよね。

もう何十年も前から・・。