前に進むために必要な2つの能力

コロナの影響で世界中の産業で様々な変化の必要性が迫られて、すぐに対応して変化した産業と変化できずに出遅れた産業で明暗の差が分かれてきた・・。

どんな産業も共通項だけれど、自分が現在身を置く「農業」という産業でいうと・・。

栽培技術書や、肥料、何とか農法にyoutube動画、経営指南書に講演会・等々等々こうやったら経営がよくなる情報、儲かる情報、たくさんあるけど、結局のところ経営改善する人、儲かる人、人が集まる場所、情報が集まる人・・は同じ。

そう、「こうすれば上手く行くこと」で身の周りはありふれている。

だから「その通り」やれば「全部」上手く行くし、全部儲かる。

ただし、「おごれる平家久しからず」「栄枯盛衰」という言葉どおり、いつまでもうまく行き続けることもないし、いつまでも上手く行かないこともない。ただし、後者の方は自分を変えない限りずっと続くことはある。

前に進むということは、その場にとどまらないことだけど、それはあくまでも「自分の立ち位置」を考察しただけの話しで、実際に前に進むということは「自分の立ち位置」と「世の中の動くスピード」を考慮してその先に進んで初めて「前に進む」事になる。

そして前に進むには二つの能力が求められる。

一つは情報を収集したり、その情報を分析したり、経済を学んだりする能力だけど、こちらの能力はアウトソーシング可能だし、それに適任な人材を配置すればいい。

重要なのはもう一つの能力。

それは「リスクを背負ってでもやれる」という能力。

こちらの能力は今ある答えでも、人に聞いても、講演会に言っても、本を読んでも身につかない。その能力を身につけるには、唯一、リスクの小さいうちにその小さいりすくを背負ったうえで行動し、致命傷にならないケガをして治癒し、また次のステップの負傷をして治癒するということを学んできた人だけが、徐々に徐々に大きなリスクに対するマネジメント能力が身につく。つまり、ケガに対して「このぐらいのケガならすぐに治せる」という感覚が身についてくるし、それは同時に「これ以上は自分の能力では治せない」という危機感も同時に身についてくる。

若いうちに追う怪我は、治癒能力も高いので治りも早いし、若いうちのケガは「勉強代」にもなるし、先輩方が「お前あほやな!」「ええ勉強なったなw」と言いながら助けてくれたり、手伝ってくれたりするもの。(普通はそう)

でも、年をとって体力もなくなると治癒までの時間がかかるし、だんだん「お前あほやな」という優しい、いじってくれる先輩が周りからいなくなってくる。

規模も大きくなると、「勉強代」じゃすまなくなって、いきなり致命傷になってしまう。

だけど、リスクをとってでもやらないといけない「ターニングポイント」は、文字通り「ポイント」だから、時間に猶予は許されないが、「リスクをとれる」という習慣がないと行動に移せずにそのポイントを過ぎてしまい、もう取り返しがつかなくなる。

リスクは誰しも取らなくて済むなら取りたくないものだが、そういうわけにはいかない。リスクをとって行動できるのは、困ったときに傷のなめ合いをするように、助けられてばっかりじゃ、いつまでたっても自分でリスクを背負う事ができるようにはならない。

困ったときに更に「自分に厳しいことを言ってくれる」本当に「優しい人」に出会わないと、2つ目の能力は自分のものにはならない。