量的変化と質的変化と整理整頓と・・・

年末から年始にかけて、相変わらず、どこまでが年末でどこからが年始なのか分からないまま年が明け、今に至る。

毎年のことだが、それはわが社の決算期が1月31日であり、スタッフの年末調整や決算期に向けての経理や棚卸に追われるのが第一の理由。

そして、北海道の農業は農繁期と農閑期が明らかに区別されている。

ここで言う農繁期と農閑期はあくまでも「目に見える外作業」を指すのであって、デスクワーク、土壌診断、それに基づく施肥設計、営農計画、作業計画、スタッフとのミーティングや、営農方針の確認、取引先との確認作業、新たな顧客開拓、HPの更新・・等々は、含まれない。

が・・・・本当に忙しいのは後者の時間。こちらが第2の大きな理由。

後者の時間をしっかりととり、準備しなければ、本番においてその場しのぎの対応策ではすでに手遅れ。

考えうるマイナス要因を「想像」し、その場に来た時に対応すべくありとあらゆる手段を「準備」するためにそれは必要な時間。それは、短期的にも中期的にもまた、長期的視野にたっても同じこと。マストアイテム。

 

後者にかける時間は年々増して行く。それは想定すべきことが多くなってゆくから。

しかし、すべての事に完璧に対応しようと思っても、それはまず不可能。

そのためには、自分にとって、わが社にとって何が必要で何が不必要なのか?

今後、何が必要で何が不必要になって行くのか?

をしっかりと判断し、整理し整頓して行かないと自分の、そしてわが社が何を目的として存在し、社会に貢献して行くのかがボケてくる。

全部がぼんやりは、全部出来ないのと同じこと。

 

整理するには判断力が必要だ。

判断するには、経験値と情報量がものをいう。

今までは、「それらを収集するため」に、一見無駄だと思えることも、失敗するかどうか分からないこともガンガンやってきた。そのために、資本も時間もかなり投資した。

が、そのおかげで人に言われたからじゃなく、自分がそう思うから、感じるから、判断するからという基準で「決断」する能力が身についた。

今までは、どうでもいいことや、腑に落ちないこともたくさんやってきたが、一見無駄に見える、遠回りに見えるそれは全部投資だったので勉強代。

 

1度メタボになるぐらい、横へのストレッチ(量的変化)を起こさないと、何が自分に必要で、何が不必要なのか気付かないでいた。

他人が必要なもの、不必要なものと、「自分が必要なもの、不必要なもの」は違うし、違ってあたり前。そもそも人生観や会社の規模や経営方針、そもそもゴール設定が異なる。

 

今年でいよいよ50歳になる。

メタボでいては、もう若くないので様々なことを吟味し、時間や面積や仕事量で充実を覚えるのではなく、内容、お客さんの、そしてうちで働いてもらえるスタッフの心の満足度、幸福度を満たせるような、うちでしかできない仕事をして行きたいと思う。

つまり、質的変化により重きをおいて行きたい。

もちろん、まだまだ量的変化も同時並行で行うが、量的変化をおこすその先の目的は、量的変化が目的ではなく、質的変化を起こすための過程、通過点の量的変化でありたいと思う。