今までのではなく、今からの経営戦略・作戦・戦術

日本人は「戦略」を持てない、あるいは、「戦略」と「戦術」の差を理解できていないと言われる。
では、どう違うのか?

戦略とは、目標を達成するために長期的視野を複数思考で力や資源などを運用する技術や化学
作戦とは、目標が設定されたときに、そのためにするべき事をより効率よく行うための仕組み作り
戦術とは、現場レベルでの細かな動きややり方の調整
そもそも、この3階層の違いを理解していないと、経営者がすべきこと。役員がすべきこと。職人がすべきこと。の目指すべき目標が立てれない。

一般的に日本人がいう競争とは、同じ方向に同じようにスタートして頑張った人が勝つようなイメージで、マラソンのような感じ。だいたい戦略無しでスタートし、日々の業務を頑張ろう!目の前の仕事に打ち込めば何とかなる!何十年もやってれば何とかなる!何十年もやってる人間の経験には勝てない!という、それは努力の自己評価と美徳でしかない。

しかし、実際の競争とは既存のラインではない新たなルートを開発、発見、構築し、既存の発想にないルートを作った者が勝利するし、既存のスピードではなく、同じものであるならば圧倒的資本とスピードで追い抜いてゆく者が勝利する。

戦略を立てる事とはつまり、既存の競争ラインとまったく異なる視点で物事や現状を考察して、各々の強みや弱みを自己分析し、他人とは全く違う努力の方向性を新たに見出すことであって、既存の延長線上には既存のフレームや経験が邪魔をするので、よっぽどの刺激や発想の転換をするきっかけがない限り、大胆な経営の転換を迎えない。

が、グローバル化して行く現在ではすでに答えの分かっていることをより上手く、より安くやってもそれはもう時代遅れで価値自体がなくなって行くのではないかと考える。

これからは、そもそも「無から有を生む」事ができる発想、その発想をもつ人材を有する企業が勝ち残って行く時代が来ているとつくづく感じる。