今までじゃない優位性

2021年も始まった。

というよりも、自分にとってはゴールに向かっている過程の1年がまた始まっただけだし、ゴールに向かう上で行動できる時間がまた1年減少したというのが本当のところだ。

毎年毎年積み上げ方式でゴールに向かっている発想ではなくて、どの時点でどこまで達成していないと本当にゴールにたどり着けるの?という発想でそもそもスタートしているので、コロナという不測の事態が起ころうと起こらまいと、目指すゴールは全く揺るがない。

変わらないゴールにたどり着くため、変わるのはゴールじゃなくて、あくまで手段だけ。

不測の事態が起こったという事実は、淡々と冷静に受け止めるしかない。それは地球上で全世界で起こっているという事実だから。これは何も自分の職業に起こっているわけでも、おらが村にだけ起こっているわけでも、自分にだけ起こっているわけでもない。

いつの時代も、どんな仕事においても、スポーツにおいても、ルールや環境で優位に立てるものは、所詮一時の話で長続きしない。いつの時代も、どんな職種でも1腺級を維持し続ける人は自己解決力を持つ人。つまり、他者依存やある限られた条件内で通用するという人ではなくて、どんな条件でも安定している「足腰の強い思考をもっている人」だ。

時代が急激に変化するターニングポイントになると、「昔の経験や知識を捨てる事が出来ない人」の方が不利に条件はスタートする。

時代が全く変わってしまうということは、求められるもの、人の価値観、人生観などすべてが変わってしまうとういう事。

従来の延長線上に未来が「あった」昭和時代では、より大きいこと、労働生産効率がいい企業、より早くより安く仕事をこなす企業が「価値」のある企業であったが、世の中の価値観が変化した今、大切にしたいものが変わってしまった。

しかし、これからどこに向かって進んでいくのかは分からないので、今後は大きくする=コスト削減する、より安く早く、給料がいい、などといういわゆる「金」で測れる価値観、言い換えれば金で測ることしかできない価値観は、全てではないだろうが薄らいで行くだろうから、そこではない価値観つまり「金では測れない価値観」に変化して行く世の中に対応して行くために、常にハンドリング可能な範囲に抑えられるかどうか?がキーポイントになるような気がする。

大きくする方が簡単だ。しかし、一度大きくしたものを小さくすることは凄く難しい。

何故か?そこには「辞める」「捨てる」という決断力と責任が発生するから。

これを行うにはすごく勇気がいるが、これを決断できるのは今まで判断を人任せにせず、常に方向性を自己判断し決断してきたか否かがそれを行えるか否かにかかわってくる。

時代が変化したターニングポイントは、力のかかるベクトルの方向性が変化したという事。目指すゴールに対して、今までと同じ「方向性」で力をかけていても設定したゴールには永遠につかない。これは、ラグビースクラムと同じで、まっすぐ押すからまっすぐ押せるわけじゃない。あの中では様々な微調整とベクトルの方向を「確認しながら押している」事実がある。

つまり、しっかりと見定めたゴールに向かうには、変化したべクトルの「方向性」を見極めて力をかける方向性を従来の方向性から変化させるしかない。力があっても「方向性の違う努力は永遠に実らない」。コツコツでも方向性があってれば時間がかかっても必ずゴールする。

何を捨てて、何を取り入れて、何を変えないで、何を変えるのか?

判断力とスピード感と実行力、そして自己解決力が必要とされる年の始まりだなと思う。今までそうやってきた企業は、2020年にきっちりと企業内、頭の中の整理整頓を終わらせたはず。つまり棚卸を終わらせて、不良債権の処理を終わらせたはず。

もうスタートしているのか?今から準備するのか?

ダイエーホークスの工藤監督は、日本一になった次の日からもう始動していた。

「優勝したのはもう昨日の事ですから」と。

大差は微差の積み重ねでしかないわね。